内閣府の発表によると、現在の日本において65歳以上の高齢者比率は25%以上に達していると言われています。
世間では少子高齢化社会という言葉がよく使用されていますが
そもそも高齢化社会とは高齢者比率が7~14%である状態のことを指す言葉であり、高齢者比率14%~21%の状態を高齢社会、21%以上の状態を超高齢社会と呼びます。
そういった観点では今日の日本は「少子超高齢社会」となります。
そんな「少子超高齢社会」に伴い、住宅メーカーでは二世帯住宅の販売商戦が激化している現状です。
私の知人にも将来を見据えた上で決断し、注文住宅で二世帯住宅を建てた方達は多くいます。
しかしながら、彼らの口からは意外と失敗談が多いのも事実です。
彼らの失敗談で最も多いのがプライバシーの問題についてです。
どの部分を共有空間とするのかを予め決めずに設計してしまい、住み心地の悪い家を建ててしまうケースが非常に多いのです。
例えば玄関を一つにしてしまうと、誰かが出入りする度に「どこに行くのだろう?」・「帰りが遅いのではないか?」とついつい気になってしまい確認したくなる。
また、お客さんを呼ぶのにも気兼ねすることが多くなったりと何かと気苦労が絶えない。
このように些細なストレスが発生する可能性を事前に想定できず、住んでみるとトラブルに発展することが多いらしいのです。
また建物構造上の理由以外に、住人間のルール設定を予め決めていなかったことが後にトラブルとなるケースもあります。
水光熱費の負担額や家事の分担、家電や収納、子育てに至るまで言い出せばきりがありませんが住人同士が事前によく話し合い、きめ細やかなルールを設定をしておくことが重要と思われます。
集団行動から個性を尊重する時代へ変化しつつある現代。
今後二世帯住宅を検討される方は是非参考にしていただければと思います。