新築一戸建てを見学会でチェックする場合には間取りや動線、水周りといった基本的な部分だけでなく、より細かな点でも確認しておくべきポイントがいくつもあります。見学会ではそうした点を直接確認する絶好の機会となるだけにうまく活用したいところです。
新築一戸建ての見学会ではすでに建物が完成しているのか、まだ工事中で未完成なのかによって大きな差が出てきます。完成している場合にはどのような環境で生活することになるのか直接確認できるわけですが、未完成の場合は設計図や間取り図と照らし合わせながら確認していくことになります。柱や壁材など内部を確認できる点はメリットですが、完成した後にイメージとは違った環境になるケースも見られます。そのためできるだけ細かく設計図・間取り図と比較し、少しでも気になる部分があった場合には不動産会社に問い合わせ、できるだけ具体的なイメージを築き上げていくことが重要です。
それから防音や耐震性の確認。特殊な技術や工法を用いているなど、こうした面をセールスポイントにしている物件ならすぐに確認できますが、そうでない場合には具体的にどの程度の性能があるのかを直接確認しておきましょう。防音性はとくに重要で、家族で見学会に行った時には2階で立てる音を1階ではどう聴こえるのか、また外からの音を遮断することができるかなども見ておきたいところです。
もうひとつ、見学会で忘れてはならないのが周辺環境のチェックです。いくら物件は申し分なくても周辺環境が自分たちに相応しくない環境ではよい選択肢とはいえません。まして周辺環境は自分ではどうにもならない部分もありますから入念に確認しておきましょう。スーパーやコンビニなど日常生活に便利な場所があるかどうかはもちろん、お子さんがいる場合には安心して遊ばせられる公園や図書館、児童館などの施設があるかどうかなども大事です。また治安状況、とくに夜帰宅する際に駅やバス停からのルートを確認し、明るい場所や人が多い場所を通って帰宅できるかどうかも見ておきたいところです。
こうした細かな点まで見学会で確認しておけば新築一戸建てを購入した後になって「話が違う」とガッカリするリスクを減らすことができるはずです。