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アンティーク家具の選び方

インテリアにこだわりたい、自分ならではの個性を活かした空間作りを目指してみたい、そんな人にとってアンティーク家具は非常に魅力的な選択肢となるでしょう。ネット通販が普及したこともあってひと昔前に比べて手軽に購入できるようになったのも魅力です。これまでは存在すら知らなかった海外製のアンティーク家具を手に入れられる機会も少なくありません。

ただその一方でアンティーク家具に対してロマンティックなイメージを持ちすぎてしまっている面も見られます。「美しい」「独特の質感」「温もりに溢れた」といったプラスイメージばかりを持ったうえで購入したものの、実際に届いた製品は思っていた以上にボロボロだった…なんてことも起こりうるのです。それだけにアンティーク家具を選ぶ際には新品を購入するときとはまた違った選び方のポイントを踏まえておきたいところです。

まず踏まえておく必要があるのは「アンティークは中古」であることです。新品のアンティーク家具もありますが、それを除けばすべて中古、見もふたもない言い方ですが使いふるしの家具ということになります。傷ひとつない、汚れやシミがまったくないといったことはまずありません。「独特の温かみと質感を備えながらシミも汚れもまったくないアンティーク家具」というのは存在しない、想像の世界の話だと考えたほうがよいでしょう。

基本的にアンティーク家具とは40年以上経過したものです。壊れやすい、郷土に問題があるといったことはありませんが、傷やシミは覚悟しておいたほうがよいでしょう。というよりもこうした「使い古し感」「ヴィンテージ感」をアンティーク家具の魅力としてとらえて選んでいくべきです。テーブルや棚はとくに清潔意識が高く、汚れや傷が気になる人も多いでしょうから気をつけましょう。神経質な方には向いていないともいえます。

一方、そうした汚れや傷をカバーするため塗装や修復をしっかり行っているかどうかも選ぶ際のポイントです。棚・テーブルの場合はとりわけこの点が大事です。目に見える汚れ・傷と、それが手で触ったときに気にならないようしっかり修復されているかどうか、この2点のバランスも必ずチェックしておきましょう。