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建築パースの活用とメリット

建築パースをいかにうまく活用するかが建築業界において重要なテーマとなりつつあります。この建築パースという表現手段が現在の建築業の需要にピッタリ合っていること、建築パースを製作する技術そのものが進化していることなどがその理由です。

 

建築パースとは建物の様子を立体的な絵にして表現する手法です。本来建築予定の建物を表現する方法としては設計図がメインとして用いられていますが、なにぶん図面に引いた設計図では素人では歯が立たず、直線と曲線だけが引かれた図面を見たところでどんな建物になるのかをイメージすることはできません。

 

建築が建築の専門家だけで行われていた時代なら設計図だけでもとくに問題はなかったのですが、現代の建築業ではそういうわけには行かず、建物を建てる前に専門家以外の人に説明し、どのような建物になるのかをできるだけ具体的に説明することが求められるようになっています。

 

たとえば注文住宅。従来の建売住宅のようにまず建ててから売る場合には設計図だけでも問題ありませんが、設計の段階から施主の希望や理想を取り入れた形で計画を立てていく注文住宅では施主に対して完成したらどういった環境になるのかを具体的に提示する必要があります。設計図だけで専門的な用語を交えた説明で済ませてしまうと完成した後になって「話と違う」「こちらの希望がまったく取り入れられていない」といった不満の声が上がってしまうなどトラブルの原因となってしまう恐れがあります。それだけにパースを使ってわかりやすく提示・説明していく必要があるのです。

 

また大規模な開発が全国で進んでいることで大型マンションや商業施設を建築する際のプレゼンテーションで建築パースが役立てられる機会が増えています。こちらも注文主に対してわかりやすく完成予定図を提示し、どういったセールスポイントやメリットがあるのかをわかりやすく説明する必要があるわけです。相手はビジネスの観点から建物を評価することが多く、立体的な表現でもってテナントがどう入るのか、客の出入りがどうなるのかといった点を説明していくことが求められます。

 

こうした点から建築パースが広く活用される機会が増えているのです。